でべそのお悩み解消
〜でべその原因、治療〜


「でべそ」と呼ばれているものには、2種類あります。 1つは、おへそと胎盤をつないでいた管状のものが、閉鎖不全によりヘルニアを起こし、腹圧によって腸管の一部が腹膜に覆われたまま飛び出しているもので、「臍ヘルニア」と呼ばれています。 もう1つは、臍の部分の皮膚と皮下組織だけが飛び出しているだけの、「臍突出症」と呼ばれているものです。


■臍ヘルニア
生後間もなく起こる「臍ヘルニア」は、ほとんど自然治癒しますが、2歳までに治らなければ、対処が必要な出べそです。 成人の場合は、すぐに対処が必要です。


◆臍ヘルニアとは

生後間もなくへその緒が取れた後に、おへそがとび出してくる状態を、臍ヘルニアと呼びます。 生まれて間もない時期には、まだおへその真下の筋肉が完全に閉じていないために、泣いたりいきんだりして、お腹に圧力が加わった時に、筋肉のすきまから腸が飛び出してきて、「でべそ」になります。 この臍ヘルニアは、5〜10人に1人の割合でみられ、生後3ヶ月頃まで大きくなり、ひどくなる場合は、直径が3cm以上にもなることがあります。 しかし、ほとんどの臍ヘルニアは、おなかの筋肉が発育してくる1歳頃までに自然に治ります。

成人では、妊娠や肥満が原因で腹腔内圧が上昇したために、臍ヘルニアを生じることがあります。 しかし、臍ヘルニアが成人に発症する事は、かなりまれです。


◆臍ヘルニアの治療

・赤ちゃんの臍ヘルニアの治療
赤ちゃんの臍ヘルニアは、おなかの筋肉が発育してくる生後1年以内に80〜95%が自然に治ります。 その間、 《「何もしないでそのまま様子を見ておく」のが最もよいやり方》 《形が悪くならなくて済むように、早期に絆創膏固定するやり方》 の2つの説があります。 どちらの方法を選択するかは、専門医に相談して下さい。

10円玉を臍に当てて、絆創膏にて圧迫固定する人がいますが、皮膚かぶれをおこしたり、細菌感染といった危険なことがありますから注意して下さい。 2歳までに治らなければ、外科的治療を行います。 3〜4歳になっても自然治癒しない場合や、腹壁の孔が2cm以上と大きな場合は、手術を行います。 また、孔を閉じても巨大な出べその状態になり、患者が臍の形を気にするようであれば、臍の形成手術を行います。

・成人の臍ヘルニアの治療
成人の場合は、臍ヘルニア内に腸管嵌頓が起こる頻度が高いので、発見次第、外科的治療をします。予後は合併症がなければ良好です。 しかし、臍ヘルニアが成人に発症する事は、かなりまれです。


■臍突出症
臍の部分の皮膚と皮下組織だけが飛び出しているだけの出べそです。


◆臍突出症とは

へその緒が切断された後、陥没するべきところが突出してはいるが、皮膚の下の瘢痕が盛り上がっているだけの出べそを、臍突出症と呼びます。 臍突出症は臍ヘルニアとは違って、硬い繊維で臍帯の周りをしっかりと輪状にとりまく臍輪が正常な状態で閉じているため、臍ヘルニアのように腸管がおへそに飛び出すようなことはなく、瘢痕組織で皮膚が押し上げられているだけなので、機能的な障害はありません。


◆臍突出症の治療

臍突出症は、単に臍帯の名残の結合組織や皮下の脂肪が、ふつうより多いためにおなかから飛びだして見えるだけで、治療の必要はありません。 しかし、たとえ臍突出症であっても、出べそであることで本人が悩み、精神的苦痛をこうむっている場合には、十分に形成外科手術の適応があると思われます。 出っ張っている余分な皮下組織を取り除き、皮膚を筋肉や筋膜に癒着させるように縫い付けて、おへその形を整える手術方法があります。 小児科、小児外科、形成外科、美容外科の専門医に相談して下さい。

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